社外のクラッチレバーやブレーキレバー
カラフルなアルマイト処理やビレットの質感、手軽に交換できるカスタムとして人気ですね
またノーマルレバーにアジャスト機構がないモデルのユーザーさんは特に重宝します
手軽に交換できる?確かに一部を除けば特殊工具なども使わずにご自身で交換できる場合が多いですね
適合車種もパッケージにご自分のバイク名と年式が書いてあれば疑いませんよね?でもコレが意外と落とし穴・・・キチンと検証されてない物も多いんです・・・また精度が低くて適正なアソビがとれなかったり、有効なストロークが少なかったり・・単に物理的に【組めた】だけで適合とするメーカーもあるのでご注意を。
飛び込みでご来店されるお客様でこの社外レバーが原因のトラブルも意外と多いんです
最近多いのは特にクラッチ。油圧式でもケーブル式でも。
クラッチレバーの遊びが無い(マイナス)場合。これはレバーを引かなくてもクラッチが若干切れてしまい、クラッチが滑って動力がキチンと伝達されないだけでなくイタズラにクラッチディスクが摩耗して油温も上昇し気づいたら真っ黒こげ!なんて事になりかねません。末期には発進すらできませんので出先ならレッカーを呼ぶ事になります。
またアソビは適正だけどストロークが少ない場合。これは比較的手の小さい方が社外のアジャストレバーに換えてバイクメーカーの設計以上に近づけた(ハンドル側に)時によく起こります。この場合はレバーをフルに握ってもクラッチが切れきっていないのでアイドリングでギアが入り難い、入ってもショックが大きいなどの症状。最悪はミッションがダメージを受けて走行不能になるばかりか高額な修理代が必要になってしまいます。
ベテランさんなら直ぐに気づいて対処し大事に至らないかと思いますが、ビギナーさんが買ったばかりのバイクに組付けた場合、多少の違和感を感じても「こんなもんかな?」という感じで末期症状まで乗ってしまうかもしれませんよね。たかがレバーではないんです。
もちろん、マスターシリンダーやケーブルなどレバー以外の整備不良が原因でも上記のようなトラブルは起こります。夏休み直前でロングツーリングの計画をされている方も多いでしょう。安心安全なライディングの為にも是非定期点検(第三者のプロ目線が大事)は怠らないよう願います。
☆トップの画像とトラブル事例の関連はありません